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 あやまろ工房

『絵のない日記』〜そら猫通信

しのぶべき人もなき身はある時にあはれあはれと言いやおかまし  和泉式部

2016年04月22日

ねこの砂糖壷 修復完了

縞猫の砂糖壷。
コーヒー用にきび砂糖を入れてPCの作業台に常備している。

タオルを手にして脇を通り過ぎようとしたら、耳に引っ掛けて頭が落下、みごとに割れた。
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先方は忘れてしまっただろうが、もう何十年も前に甥っ子たちが贈ってくれたもので、一度落っことしてやはり頭が割れたけれど、軽傷だったのでちょいちょいっとアロンアルファ登場でしのいだ。
しかし、今回のこれは・・・

しばし呆然ののち、しかし、拾い集めたね。
かけらを指で弄っているうち、なんとかなるかと思ったね。
アロンアルファ登場。


どうだ!
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復活! そう復活するのだ!  Aufersteh'n, ja aufersteh'n
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というわけで日々、これまでとかわりなくミルクと砂糖をたっぷりいれたコーヒーをいつもの手順でいつものように飲んでいる。
いつもとかわりないという幸福






おなじく不注意で落っことして割ったメダカどんぶりは、さすがに修復というわけにはいかなかったものでずっとグジグジ悔やんでいた。今はまぼろしの・・・
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が、泳ぐメダカとお食事をする楽しさが忘れられず、めだかのどんぶりを探し続けていた。


みつけた。


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外側に7尾。

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食べ終ると姿を現す子がいて、内側に3尾。

総勢10尾。かわいい。

めだか水槽を覗いてここには5尾いる、と思うとじつは6尾いる。
この水槽は7尾いるのか、いやもう1尾いた、みんなで8尾か。
というふうに、じつはもう1尾隠れているんだよという経験を重ねて“めだかの法則 プラス1いる”をみつけた。

このどんぶりの住人は10尾。









posted by そら猫@あやまろ工房 at 16:40| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月04日

謹賀新年 2016

恒例の干支ペーパークラフトはサル。

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起上がりこぼしになっている。
七転び八起き か 七転八倒 か...
昔の人はなんでサルに申の字を当てたんだろうと疑問に思ったが、調べる気が起こらない。




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師走にお気に入りのめだかどんぶりを割ってしまって気落ちしている。
もう製造中止なのだそうで、まぼろしのどんぶりとなった。




ことしは室内組からうちのめだか代表挨拶

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体調不安定で去年の整理がつかなかった。
去年出合った 『ありがとう 君たちのおかげで元気がでたよ』を並べておこう。


伊勢・二見シーパラダイスのケープペンギン。
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目が合ったら、カメラ撮るの?ねぇ撮るの?といった感じで寄って来て
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プールに飛び込みすいすい泳いで見せてくれたおもてなし上手な子。

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催促する子ペンギンにお食事をあげている一家。


二見浦の夫婦岩

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たて看板には

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手水舎の水中をはじめ、カエルの置物があちらこちらにいっぱいあって、見回せばカエルだらけの状態には笑いが込みあげて来た。
すぐ近くには小さな洞窟があって天岩戸ということだ。
伊勢神宮とは異なる、民間からおのずと湧き上がった信仰のおおらかなユーモアを感じる場所で楽しかった。




掛川花鳥園のゴゴウ君に会ってきた。
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ゴゴウくんは新聞配達するペンギンだったんだ。


でも大好きな職員さんがいなくなったら、配達しなくなったんだって。

しっぽの付け根のところに白い差毛があるんだよ。
2002年11月30日生まれだから、おなかと腰周りがゆったり貫禄のおじさんペンギンなわけ。
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もっとも若いころから食いしん坊ゴゴウ君て紹介されてたけどね。


掛川花鳥園のチゴハヤブサのアオちゃん
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リラックスするとお腹をペタンとつけたアヒル寝姿勢をとるそうです。



2010年6月12日、七年に亘った宇宙の旅を終え満身創痍で地球に帰還した小惑星探査機はやぶさ
最後に残ったはやぶさの使命は地球の大気圏へ突入しカプセルを投下すること。
みずからの身を滅して使命を完遂。
━━ダメだ ここでいつも涙が出てくる━━
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はやぶさは火の鳥となり人々の記憶の中で永遠の命を得た


はやぶさが一路、故郷地球を目ざしていたころ
2010年5月21日、金星探査機あかつきはイカ坊連れて地球を旅立った。
イカ坊こと宇宙ヨット・イカロス君
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ミッションはすでに完遂して、なにかやることあったら言ってね、と宇宙飛行を続けているが現在冬眠中。

あかつきくんは金星周回軌道に入れず雌伏5年、
2015年12月7日、ついに金星周回軌道に入った。
あかつきくんのツイート「きんせいちゃん!来たよ!」が微笑ましくていとおしくて。
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あかつきくんときんせいちゃん (C)JAXA



そして送ってきた金星の画像
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ほんとに白いわ! なるほど太白星。


ラジオで「武田鉄矢今朝の三枚おろし」を聞くのを楽しみにしている。
ウィークデイ毎朝5分ほどなのでしょっちゅううっかり聞き忘れるが、ほどなくYou Tubeにまとまったのがあがるので重宝している。
話題が多岐にわたるし語りはさすがの面白さ。
笑い転げながら大いに啓蒙されるのだが、偏に当方の頭脳のメモリー不足のせいで、内容が、覚えられない。

そんな頭にでも残り続けている話がある。何故死ななければならないのかと葛藤したある特攻隊員がたどりついたのが宮沢賢治の「よだかの星」だったということ。


折にふれて思い出す水木しげるの作品中にあった言葉。
 未来が永遠なら過去も永遠だ




posted by そら猫@あやまろ工房 at 03:45| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月09日

午後のうどんで勉強

お昼は五島うどんを食べた。
手延べで引っ張るから断面が丸い麺で、口当たりがやさしく、コシにはこだわりなしというか無くてかまわない「やわらか派」だから時間長めに茹でたが、「本体がしっかりしてますからね。崩れませんヨ」といったふうな余裕で程好い歯ごたえになり、あごだしスープと好く合って、おいしゅうございました。口福という感じで麺の後味が心地よく残っている。



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ゴチソウサマデシタ

つゆの最後の一滴まで飲み干すと
六匹のメダカが出てくるどんぶりでいただいた
楽しいネ 



飛び魚が跳ねている絵の付いた「五島手延べうどん あごだしスープ」をスーパーで見つけ、あごだしってどんなもんだろう?と何となく買って、麺はあとからとりよせたものだ。お試しにというつもりだったから少量でも、ネコポスってメール便で届けてくれるお店があってありがたい。
ん〜、同じあごだしスープとはいえ微妙に違いがあって、麺に付いてきたスープよりはこちらが好みに合う。所詮はそれぞれの好みだものね。

手作り関西風うどんつゆにはまって、折りよく頂き物でおいしい乾麺のうどんが手に入り、蕎麦とはちょっと疎遠になっているほどだ。
あなどるなかれ信州産のうどんだった。普段選んでいる蕎麦と同メーカーだったから驚いた。
でも長野県って小麦粉消費量は日本トップクラスなんだね。
粉もの。あー、おやきとか、おやきとか、おや・・・?
 野沢菜のおやきのようなクレープが絶品です!  ってそれは白馬村のフランスのコミカド先生のセリフだからね。そんなクレープはない、はずだけど誰か作ってみたりしちゃってたりして

おやきはね、今じゃいろんなお店が扱ってるけど、結局小さい頃食べたじぶん家のが一番だなという結論だ。
まぁ諏訪SAの売店のは比較的おいしいと思った。

うどん用小麦粉消費量日本一は、香川県。(^0^)だよねー
讃岐うどんに合った品種改良をしたオーストラリア産を使っているとか。

北海道産小麦粉使用と謳っている某大メーカーの玉うどんが、味も素っ気もなくて驚いた。どうすればおいしく食べられるものか考えるから猶予を下さい、と冷凍庫に放りこんである。
んん〜、パンは北海道産の小麦粉がおいしく焼けるんだけど、パンとうどんは違うのか。
これから研究してみよう。


☆そうだ!!
五島うどんで30年間の勘違いが訂正された件

うどんは長崎県の五島からはるばるやってきたからね。
五島列島。

昔上海へフェリーで向かったとき、「今五島列島沖を通過しています」なんてアナウンスに「あー遣唐使のあとをたどるのだぁ〜」と感慨に浸ったものだ。初海外旅行だったもので。

思い出して、当時のノートを実に久しぶりに引っ張り出してみた。

1986年9月9日12時20分神戸港出港。

9月10日朝7時のメモ
北緯31゜
東経130゜24′
     ↖記憶さだかでない

左手に島影が見える五島列島?



緯度経度が書いてあったので日本地図を出してきて「うどん〜のォふるさとは〜」とながめたら、なんか、違う。
北緯31゜は九州本土南端の鹿児島県佐多岬だって…? 
地図上の北緯東経の数字をたどって謎に迫る、ちょっとJOKERの伊達さん気分よ 

北緯31゜ 東経130゜24′
えっと、大隅海峡を抜けて進行方向右手に佐多岬、すると左手に見える島は種子島屋久島などなど。

なんと鉄砲伝来、世界に誇るロケット発射基地、縄文杉のほうをとっとこ航海して行ったのかい? え!?

五島列島沖航行中のアナウンス、聞いた…はず。
いったい… 五島列島の名前どこからでてきた?
しっかり北緯東経の数字をメモしていたということは、こちらこそ船内放送があったという証だ。

間違った記憶をこれ大切と抱えてこれまで生きてきたのか!
脳が記憶の捏造をしたのか。いったいどこを漂って行ったのか。
ショックで頭の中が大混乱した。

 記憶にたよる証言の当てにならないことかくの如し


整理した結論

フェリーの航路から
・五島列島を左に遠望するには、瀬戸内海を通り関門海峡を抜け対馬海峡を進んで上海へ向かうことになる。その航路をとるのは大阪港発である。

・神戸港出港のフェリーは南下し紀伊水道を抜け、四国を右手に西南に向きを変え、大隅海峡を通り東シナ海へ出て上海へ向かう。

私は神戸から船に乗った。
そして
出港した日の午後の記録から〜

 海見ていて飽きない。
 潮目で色が変わる。
 波打ったり、つやつやと平らになったり。
 茶色になったり、ペイニーズ・グレー、
 灰色、銀紙を広げたように白く、黒く。
 陽光を受けた水平線は白く光る。

というわけで、この船旅では五島列島を見ていないことが判明。
九州本土南の大隅諸島、鉄砲伝来のほうの島影をポーッと見ていたのだ。

何故ならば、瀬戸内の航路を行ったのなら出港日の午後に、水平線は見えない


いまにしてわかったこと。
あの時見ていたのは太平洋だったのか… 
そうだよねぇ、なあんも視界の邪魔をするものがなかったもんね。
その昔屋久島には鑑真さんや吉備真備も立ち寄ったというか漂着したというし。遣唐使の足跡ってあちこちにあるのね。
そういえばフェリーの名は「鑑真号」だった。
マイルドセブン¥220の時代のこと。
今は「新鑑真号」になっている。

北緯31゜を、水陸かまわず西進すると、ニューデリー、カイロへも行ける。そのままどんどん行くとニューオーリンズだって。
地球を輪切りにすると面白いね。

午後のうどんでいろいろ勉強、でした。

教訓:記憶はあてにならない
 すごいショックなんだな、これが





posted by そら猫@あやまろ工房 at 02:59| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月08日

魚のエサになってシアワセを味わう

たまに行くお風呂屋さんに、細長い水槽が二つ増えていて、なかに黒い小さな魚がいっぱい居た。

皮膚の角質を食べてくれるドクター・フィッシュ こと ガラ・ルファ(学名:Garra rufa コイ亜科)

改修前のサンシャイン水族館で、ということはえらい昔になるが、展示してあって、こういう魚がいるんだ!としげしげ見つめたが手をいれる勇気がなかった。だってえらい元気よくワラワラワラって群れてくるんだよ。小さくたって群れはちょっとこわいじゃないか。同行の友人は手を入れたんだっけ?忘れた。


さて、水槽の一つにはめだかの成魚くらいの小ぶりな子たちがいて、もう一つにはふた周りくらい大きな子たちがいた。
見ている分には可愛い。
試してみようか、と水面を見つめること15分以上。
けれど案内板の写真にあるみたいに、わが足に黒い魚が群れた様子を想像すると、心の中は「勝手に想像して恐怖におののく“ぼのぼの”状態」になっていたのはたしか。
皮膚の角質を取り除いてくれる...? ものは言いよう。ありていに言えば、私がエサとして魚に食べられるっちゅうことだよ。

ちびちゃんたちはよくお仕事してくれました。(小さいほうを選んだ。大きいほうは正直おっかなかったから)
わが両の足にさっそく寄って来て、チュッチュチュッチュ。
むず痒いし彼らには歯がないはずなのに時たまチクッと痛かったりしたけれど、ちいさな胸鰭で体を支えながらチュッチュしている姿はいとおしい。
行かないで! と縋り付かれているような気分になった。
肌が荒れているなと気にしていたところへ、ちゃんと群れていた。
魚がムニムニ、チュクチュクする姿は不思議な光景で、ぼんやりみているうち、お試し10分終了。

お試し期間で10分500円だった。

足の裏ちょっとつるつるしたような...?
気のせいでもいいと思った。可愛い魚の一所懸命な姿をみたら、それだけでなんだか満足したんだ。
が、気のせいじゃない。
ガラ・ルファ君たちはお仕事をしてお腹を満たし、こちらはお肌がきれいになる。
いい相互関係ではないか。





これはめだかのどんぶり

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めだかが泳いでいる

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2015年06月04日

Dr.倫太郎オムライス

作ってみた 

ドラマ「Dr.倫太郎」のなかで、ひのりんが作っていたオムライス。

玉子料理は好きだけれど、オムライスはご飯とケチャップの組み合わせがどうも好みでなくて、作らなかった。ケチャップがあまり好きでないというか。
が、パスタとケチャップならいいんだ。ナポリタン、でしょ。1.6mm麺をぷわぷわふやけるまで茹でて、たっぷりのケチャップの水分を飛ばしてから、からませたのがいい。

なんかね、Twitterで、倫太郎オムライス作ってみた! 作った! って画像つきでいろんな形のがでてきて、美味しい、簡単、失敗した、チャーハンになっちゃった、おかんが作ったのはどーみてもお好み焼きだ、とかみんな楽しそうでさ。
ん〜 作ってみた

ご飯、具材、卵、ケチャップをボールの中で全部まぜちゃう。一人前卵は2個、ご飯や具の量によって3個は使おうか。味付けはこんなもんか?で適当。まぜまぜすると・・・なんだこれだいじょうぶか・・・
それをフライパンでしゃかしゃか炒め、形を整えて出来上がり 

出来たのよ
珍しくこーんな、それらしき形にできた。執念じゃ〜

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おぉ、これは味もいけますわ
今度はたまごをもっとふわふわに仕上げてみせようぞ

しゃかしゃか炒める倫太郎先生の手つきがいいもんだから、ほーと感心したのだけれど、そうだ中の人は南極料理人の西村君だものねぇ。


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映画「南極料理人」のDVDは、冷蔵庫にラーメンの在庫はあるか、おにぎりの具になるものはあるかを確認してから、観る。観終わるとどちらか必ず食べたくなるから。両方そろえば至福というべし

真ん中に張り付いているのは昨年エプソン品川アクアスタジアムでスカウトした、マグネットペンギンみなみちゃん。皇帝ペンギンのひな(だと思う。模様から推してたぶん)




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2015年02月08日

寺田寅彦を読む

寺田寅彦。物理学者。夏目漱石の「吾輩は猫である」に登場する寒月君のモデルだそうだ。

随筆「子猫」には身近の猫たちがさまざまに描かれていて、読むたび目線のやさしさに包みこまれるので、こころが穏やかになる。

 家で育てたり生まれたりした子猫たちを里子に出した後の、それぞれの子に思いをはせるくだりを読むと、猫というこの小さな生き物を通して、私もまた一緒になって運命というものを考える。そして物哀しさで胸がいっぱいになる。


「子猫」はこんなふうに終わる。

 私は猫に対して感ずるような純粋なあたたかい愛情を人間に対していだく事のできないのを残念に思う。そういう事が可能になるためには私は人間より一段高い存在になる必要があるかもしれない。それはとてもできそうもないし、かりにそれができたとした時に私はおそらく超人の孤独と悲哀を感じなければなるまい。凡人の私はやはり子猫でもかわいがって、そして人間は人間として尊敬し親しみ恐れはばかりあるいは憎むよりほかはないかもしれない。
(大正十二年一月、女性)




「青空文庫」には随筆が結構な数収録されている。折りに触れては猫ものはもちろん、他のものも読んで、なるほどと啓蒙されることが多い。科学者の明晰な目と文章が心地よい。

「喫煙四十年」なんて、現在のヒステリックな嫌煙風潮を、なんというご時勢になったもんだくだらない、と嫌悪する私には愉快痛快きわまりない。

随筆集「柿の種」には自筆スケッチがあり、もちろん猫ものも見ることが出来る。

寺田寅彦自身が作詞作曲した『三毛の墓』という曲の楽譜が載っていたので、楽譜再生ソフトで再現してみた。
  三毛の墓 寺田寅彦.mid


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作曲者の演奏指示は
Andante Tranquillo  歩く速さで 静かに
quasi recit.......  recitante あるいは recitandoの略か?
ほとんど語るように、、、ということでいいのだろうか


三毛の墓

三毛(みけ)のお墓に花が散る
こんこんこごめの花が散る
小窓に鳥影小鳥影
「小鳥の夢でも見ているか」

三毛のお墓に雪がふる
こんこん小窓に雪がふる
炬燵蒲団(こたつぶとん)の紅(くれない)も
「三毛がいないでさびしいな」
(昭和三年二月、渋柿)


「子猫」に出てきた三毛のことだろうか。

なんという優しさ。
こころをこういう形にあらわせる。人間ていいな、と素直に思う。


寺田寅彦は、物理学をやりたい者はまずギリシャ神話を読め、とどれかの随筆に書いているそうだ。
それは、物理学の根本のイメージはギリシャ神話にある、ということではないかとは河合隼雄氏の解説である。

どういうことなのか? 哀しきかな物理学音痴、わからない。
これは、どんな文脈でどの随筆中にでてくるのか自分で確かめるしかない、読書再開。

「柿の種」の自序にこうある。

この書の読者への著者の願いは、なるべく心の忙(せわ)しくない、ゆっくりした余裕のある時に、一節ずつ間をおいて読んでもらいたいという事である。
(昭和八年六月、『柿の種』)



※  ※  ※

子供の頃は足指によくしもやけができる体質で、冬になるとさんざん悩まされた。
父が「島崎藤村が『しもやけは痒い』って、なにかの作品に書いていたなあ」と言ったので、共感を探し出すべく家にあった子供向けの藤村作品をいくつか読んでみたが、しもやけのことを書いた文章はみつからなかった。そして、それ以上は藤村作品に興味を持つことなく、この探索は未完のままである。



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ねこ三銃士


右端はなんだ?



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さにゃだ幸村ですよ





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2015年01月01日

お屠蘇気分で謹賀新年

新年恒例のペーパークラフトは 羊さん

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北海道士別からのニュースで、三頭の羊が年賀状を配達した、というのがあった。ちゃんとマフラーをして働いていました。
えらいねぇ 
頭と足が黒いサフォーク種というのだそうだ。

思い出したが村上春樹の「羊をめぐる冒険」の羊男もこんな配色だった。セブンスターを吸っていた。猫の記述はよく覚えているけれど、どんな話だったか忘れた あせあせ(飛び散る汗)


福井の越前松島水族館ではペンギンたちが雪の中、人鳥神社(人鳥すなわちペンギンのこと)に初詣の話題も届いた。
動物たち、元気な姿をみせてくれて顔がほころんでしまう。



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うちの越冬隊員たちを代表して



お屠蘇を生まれて初めていただきました。めでたい。
わが田舎ではそういう習慣がなかったし、アルコールは弱いしで縁がなかったのが、年末に三河のみりんを取寄せたら、屠蘇散というのがおまけに付いていて、それをみりんに浸して出来上がったのをいただいた。

直前に、江戸から昭和の歳時記みたいなのを読んでいて、書いた方が「お屠蘇はあまりおいしくない」なんて仰っていたものだから、匂いにクセがあるなぁと恐る恐る飲んでみたら、味もちょいとクセがあるけれど黒蜜みたいで美味しかった。

ほろ酔いである 善き哉



猫塚に正月させるごまめ哉   小林一茶






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2014年12月01日

ついていないから笑う


小説はほとんど読まない。なにかきっかけがあれば読む。昔読んだものが急に気になったり、あるいはたとえばこんな場合・・・

「現在執筆中の『マリアビートル』という長編に、七尾という殺し屋がでてくるのですが、堺さんの写真を観ていたら何となくその七尾君の前日譚的な場面が浮かんできたので、書いてみました」
と井坂幸太郎がいう小編「ついていないから笑う」の初出雑誌ということで、「ダ・ヴィンチ 2010年 3月号」をamazonのマーケットプレイスで取寄せたのは退院して後の5月頃だったか。

中古品と謳ってあったが、基本、読めりゃいいのよと頼んだら、ぴかぴか新品同然で付録も丁寧に梱包されてあって、汚しちゃいけないと緊張してしまった。
他の店には、付録なしというのがあってフロクって何よ?と思ったけれど、付いているものは欲しいしーと店を吟味して選んで、よかった。

付録は堺雅人オリジナルフォトカードだった。
なんだ誰だこの妖艶な美青年は!
って度肝抜かれまして、指紋なんかつけちゃ畏れ多いと慄く手でオズオズと飾りましたわ。

井坂幸太郎原作の映画「ゴールデンスランバー」のころで、艶やかな美青年のポートレート裏には、釣りのいでたちで状況がちっとも吞みこめない、顔だけじゃなくて全身にこにこして、アホッいいかげんちったぁ気づけ!と、画面にむかって説教したいほどイライラさせてくれた、けれど憎めないあの青柳くんがいっぱいいるのだった。

堺雅人の千変万化を、あっけにとられながらも味わうことが醍醐味なのじゃ。このあいだの「リーガルハイ スペシャル2」でも、古美門先生なのに突然の美形ショットありましてな、おォ!とにやけましたわ。このギャップがたまらん。
にゃぁ〜

 で、「ついていないから笑う」殺し屋七尾君。これが愛すべきしょぼくれっぷりで。
ラストでは、一緒になって苦笑いするしかないのだけれど、そのときにはすでに七尾君のファンになっていて軽妙な語り口のこの小編がすっかり気に入ってしまった。

もともと堺さんの写真が導き出したストーリーとはいえ、ストーリーと共に配された写真は被写体堺雅人以外の誰でもないのに、レイアウトが洒落ているのも手伝って、読み進めているうちにすっかり、ここに写っているのが七尾君だ、なるほどこんな人物なんだね、と納得してしまった。素敵なマジックである。

写真撮影は江森康之。特集ページでのそれぞれの写真に物語を感じさせられたので、興味をもって調べてみたら映画のスチール撮影からキャリアを始めたそうだ。いろいろな場で活躍中で多くの画像がみられた。いずれも物語を、あるいはなにか起きそう?という雰囲気を感じるものだった。

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「文・堺雅人Aすこやかな日々」の裏表紙

撮影はその江森康之さん。
電子ブックで読んであったのに、本屋をのぞいた時、あぁこれだねェと手に取ってみたとたんレジへ向かっていたのは、この裏表紙のせいである。こういうのを手元に置かないでなんとする。
電子ブックは安い分こういった何気なく大切なところが削られているのだと知る。


この夏暑いさなか外出して、用事を済ませようやく帰りのバス停にたどり着いたら、3分前にバスは行ってしまっていた。その時間帯1時間に2本…
 「ついてないネェ」とベンチにすわったら、七尾君の顔が浮かんだ。なんだか楽しくなって待ち時間も苦にならなかった。

ついていないから笑う… 困ったときの呪文に使えるなぁと思った。
顰め面で暮らすより、いい男の幻影付きの呪文でにっこりするほうがいいでしょ。

何かとしんどい人生をやり過ごすための呪文として
「さてもよいこと二度ないものよ」
というのも愛用している。心理学者の河合隼雄先生の著作中で出会った。
長年愛用の呪文に
「想像や憶測に比べたら、実際のなんと単純で気休めとなることか」
というのがあって、リルケの「マルテの手記」で拾い出した。ちょっと気合を入れて事にあたらなければならない時の勝負呪文にしている。


本は増やしたくない。けれどしばらくしてから「マリア・ビートル」が紀伊國屋の電子ブックにあるのをみつけたのでダウンロードして読んでみた。紀伊國屋はアプリがKinoppyって、かわいいじゃないか 

痛快でした。
推理、サスペンス物というのは人が殺されないと始まらないというのが嫌なのね。しかし、これだけあっけらかんとテンポよく気の効いた語り口で進められると、こんな奴ヤッチマエ! とすっかりのめり込んでしまった。
新幹線のスピードの変化とか車両や駅の描写が、乗車している気分になって心地良い。
取り澄ました王子をも唖然とさせる七尾君のついていなさ加減。
線路は続くよどこまでも、いや、仙台までだったけど。そのあとがまた・・・
おつかれさま

「ついていないから笑う」も併録されているが、写真はついていない。
「ダ・ヴィンチ」ばんざい


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天道虫





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よかったな!(byゴン隊長)




posted by そら猫@あやまろ工房 at 20:39| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする