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 あやまろ工房

『絵のない日記』〜そら猫通信

しのぶべき人もなき身はある時にあはれあはれと言いやおかまし  和泉式部

2016年09月16日

夏の名残に「ジャージの二人」逍遥


この映画は何回か観てあったが、八月の蒸し暑い夏の一日、せめて目の避暑をするべしと見たら、いままでになくゆるさに集中できて「これはよく出来た映画だなぁ」と面白さいろいろ再会・発見だった。

元気がでて、この期に及んで原作を読んだり、制作風景も見たくなって特典付DVDも買ってみた。


そういえばジョン・レノンは、リチャード・レスター監督の「How I won the war」に単独で出てた、よくわからん映画でラストシーンを朧にしか覚えてないや、軽井沢ではストレートのコロンビア・コーヒーを飲んでいたそうだとか、とりとめもない連想の道草まで始めて時間は過ぎてゆく。


『なんか、こう・・・いいね』 状態に浸っているうちに夏は往き、シオカラトンボがウキウキ飛び始めている。

おっと、頭の中だけでも山荘にまだ居させておくれ、と季節の早い移ろいに抵抗する。



映画の肝は、堺雅人と鮎川誠の二人を親子で並べたことで、これよくぞ思いついたものだ。

始まりは、魔女遠山さんの言うとおり、「親子にみえない、変」という感じだったのに、そのうち二人が並んでパソコンを覗いているあたりになるとこれが、そこはかとなくなんとも似てる。
わぁ親子ですねぇ、と一般ピープル親子を前にして発するのと同じレベルで感想が出てくる。

 シーナ&ロケッツのシーナさんが堺さんに「若いころのマコっちゃんに似てる」といったそうだが、あーこのお墨付きがあるのなら何もつけ加えることないですね。



会話の有るなしにかかわらず、二人のたたずまいと間(ま)が醸し出して、全編に漂うこのゆったりとした日常感が、とても貴重で好もしい。

奇を衒った過剰な表現はいらない。
そういうものがなくても、日常はじっくり観察すると十分な活気と刺激にあふれている。
気づくか気づかないかだけだ。

**

これまで、気に留めなかったやりとりに引っ掛かって原作を読む気になった。

遠山さんの話し方はアニマート 生き生きと
僕なんかは?
・・・ラ×○●×△×
どういう意味?
教えない

教えてくれないのだし、そのまま、父はリタルダンド母はレガートと続くし、ふーんと聞き流していた。

今回は、ところで僕は何だといわれてるわけ? と耳をそばだてたら、ラメンタービレ? lamentabile?

音楽用語で lamentabile は 悲しそうに 哀れに  だって。

おい、花ちゃんて嫁さんに似た容赦ない女子(おなご)だな、とぎくりとした。
おなごは容赦などしないというだけかもしれないけれど。

聞き間違えていないか原作を確認しよう、となったのだ。
なんとここは映画オリジナルだ。主人公の僕は異母妹にそう見られている男であるのか。ふっと息子の輪郭が見える。
さらりとこの一言をいれていたのには唸った。

知らぬが仏とはいうけれど━
演じる堺さんと監督には、この男だったら奥さんああなるの仕方ないか、みたいに言われてるし、いいのか 息子、言われ放題。


でも息子も小説のほうでは別のところで花ちゃんにやり返していて、クスリと笑う。

「のびたねえ」僕の第一声は毎回それで、花ちゃんはそれで笑う。
成長をまぶしく感じているというのではなく、雑草かなにかが「無駄に」のびた、そんな呆れた声音になっているのだと思う。
長嶋 有 「ジャージの三人」



「無駄に」のびた、というところが私の笑いのツボにはまっただけで、息子クンはただ思うところそのままを、なんの含むところもなく言ってるんだろうな。
んでもって・・・ラメンタービレ のお返しをくらう。

まあ、あるようにしか生きられないから。


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即席お好みブックカバーを作って読書


文庫本をamazonで取寄せたらカバーが親子のイラストだった。webページにそれと並んで載っていたのほほんとした風景イラストの方がほしかったので、イラストを真似してブック・カバーを作った。真似して描いたはずなのに、木が平気で横に移動しているのには、素直にトレースもできないのかと、ちょっと自己嫌悪になったがすぐ回復した。
木だって歩きたくなる時もあるだろう


**********

届いた本を開いて冒頭の文字を目にしたとたん
「上手い!!」
と思わず声がでた。

原作は、夜からなんだ。

上手いというのは、小説では夜の出発を、映画では、コンビニの看板を見上げて蝉の声が聞こえる、いかにも暑さ盛りの昼日なかの画面から始まったことに対してだ。

夜と昼の逆転で始まることで、共通項はあるがそれぞれ独立した世界だよと、ワンカットで了解する。
映像が語る━普通に映画はこうでなくちゃと喜んだのね。



「昔、この道でジョン・レノンとオノ・ヨーコをみたよ」
と父が言い出す。
   (え?息子と一緒に 固唾を飲む。)
 沈黙。
 「先に言ってよ!」
 「なんで」
 「もう、生活が全然違ってくるよ」

わかる、わかるぞ息子。その叫び。
再び沈黙。
ひと夏の別荘暮らしの場から去ってゆく車の後ろ姿で「ジャージの二人」の部おわり。これがいい。

小説には息子の叫びの説明あり。文字世界だと書くよね。
映画の沈黙の間に当方が思い巡らしたことと一致していた。

そうだよねとためいき。
親ってそうだよ。
大事なことを後から言う。

あるとき母がぼそっといったことには、
“昔弟が獣医で小岩井農場に行ってたから、訪ねていったことがある。馬車に乗って”
話題が出たのはそれっきり。
 昔━戦前の 小岩井農場へ 馬車に乗って━
宮沢賢治に多少なりと首をつっこんで、聖地巡りの旅で小岩井農場詣でをした者はちょっと目眩がした。
 先に言ってよ



男二人黙ってトマトをかごに入れている様子をみているだけで、笑いが込みあげて来るなんて、とても豊かな笑いだと思う。


脚本は中村義洋監督が書いている。

原作を読んで知る、映画は削りに削りながらも、小説世界の要素をさまざまに映像に集約させていること。

言葉でしか表しえないこと、もの。
映像でしか表しえないこと、もの。

原作はあるが映画は独立した世界であると、背筋を伸ばした姿勢がはっきりしているから、かえって映画と小説の間を、気持ちよく行き来できる。

一年後「ジャージの三人」の部になって、映画での父子はおそろいのジャージを着ない。
和小と田井小。たいしょー、大将かい。楽しそうだな。
おそろいでない、という設定がいい。

ストーリーや細部の違いに、なぜこうした、という違和感がない。
映画と小説と、それぞれに流れる時間と空間で、それぞれの人物がそれぞれ自然に、それぞれに相応しく生きていると、思えるのだ。

原作ありの映画をみても、見た後ことさら原作を読もうという気にならないくちだが、今回は読んでよかった。

 ありがと 耳にとどいた lamentabile 🎶


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「さかいふぁん」と幟たててから日は浅く、ぽちぽちと旧作を拾って観てきた。

たまたま外出先で見た「リーガル・ハイ」での堺さんの台詞まわしに
「日本語をこんなに緩急自在、力強くしなやかに明瞭に、耳に届けてくれる役者がいたのか!!」
と仰天してひれ伏した。

有名な絹美村の回ではなかった、というのが今にして思えば、まだ感覚ぼけてなかったねと、反応した自分をちょいと褒めたい。
役者にピキピキッと反応したのは実に実にひさしぶりだったもので。
脚本が古沢良太さんというのがほんとによかった。

と、堺節台詞回しにうっとりするいっぽうで、
あのね、古美門研介・半沢直樹と続いたものだから、世間はいとも安易に長広舌は堺雅人、のレッテルを貼ったけれど、
私はこの作品の中村義洋監督の「堺さんの真髄はリアクションだ」との見方に共感するものである。
監督曰く「とにかく、面白いんですよ」 

一方「この映画は鮎川さんの観察日記」という堺さん。
この方の韜晦とレトリックはその裏で実に的確に核心を衝いているもので。
ふむ、秀逸なリアクション演技の極意は観察にあるのか。


真髄はリアクションだ、ととらえているからこそ、ではこの人が逆をやったらどうなるのかという地平線が見えて、次に組んだのが「ジェネラル・ルージュの凱旋」とは。


ひと月ほど入院した大学病院の、病棟1階に救命救急センターがあって、コインランドリーが地下1階だったから通りすぎるたびに、速水先生━━😵とうるうるしていたし、売店に立ち寄ってはチュッパチャプスを買い込んで、チュッパチャプスツリーのほぼ半面を空にしてやった。

救命救急センターはいつも人影はなく際立って静寂が支配していた。実際はこういうものなんだと実感してきた。

それに、禁煙を余儀なくされたらチュッパチャプスをくわえているのがいいんだよ。飴玉はイライラうっかり飲み込んでしまう。
まぁ、ね  退屈しなくて済みました。イチゴミルク味がおいしい。


よりによって困ったことに、映画でもドラマでもナレーション付くの嫌い、歴史もので幕末と戦国はもう食傷というのに、正直渋々観ている「真田丸」では、源次郎くんのリアクションをみることにしている。そうすればなかなかいけるよ。

そうするより仕方の無い筋立てだしなぁ。

小さな声で言う。上田駅には何度も降り立ったけれど、幸村公の像を見たことがない。
いつもロータリーで一服したら満足して、とっとこ、しなの鉄道乗り場に向かっていた。
世の真田好きにとっては顰蹙ものだろうが、だって幸村公は人質になって上田を出ちゃって、活躍したのは大坂じゃんねーと屁理屈をこねておく。

で駅前、公は何処におわしますや?
今度上田に立ち寄る際には ぜひ御目見得をたまわりたく御願い申しあげ候 とか言ってるときに限って行けないものであります orz


でもまぁあれですよ、いつのまにか源次郎ときりちゃんの掛け合いが楽しくなっていて、ベランダに遊びに来るつがいの鳩を、源次郎〜きりちゃ〜んと呼んでいたら、『ヘッ?』と首をかしげたり、近くに来て目をパチクリさせキョトンとするから可愛いものだ。

 楽しみは勝手に自分で見つけ出すでございます


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北軽井沢側から見たことはないが、向こうの軽井沢側からはさんざん眺めた浅間山が、肩の下がり方が逆とはいえ、おなじみ「浅間山」として嬬恋の遠景に形よく澄ましておさまっている。

あの台形頂上の右の凸のあたりは外輪山の黒斑山で、嬬恋村側からは「三ツ尾根」と呼ばれているそうだ。
あそこを昔登った、と今頃思い出した。
途中で、浅間山が過去に噴き出したのだろう火山岩がごろごろしているガレ場へ出た。雲いやあれが噴煙か?が流れてくると視界は遮られ、どこからか轟音が聞こえてくるし、賽の河原とはこんな場所を言うかと怖くて震え上がった。



裾野にキャベツ畑の広がる緑を従えると、
なんかこう・・・浅間山が可愛らしく映ってみえる

設定としてはレタス畑なので、役名:レタス のキャベツたち

・・・

そうだ、和小の読み方は解決したけれど、解決していない BLTサンド とは ベーコン・レタス・トマト・サンドでいいのかな

トマト攻撃にあってうんざり、わかっていてもTomatoと言わない?


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近頃見かけるTKGとは
 Taマゴ・Kaケ・Goハン
と分かったときは怒りと落胆しかなかった。
なんでも頭文字にするの、やめてくれ。
頭文字に詳しい人まわりにいないんだから






posted by そら猫@あやまろ工房 at 00:51| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月19日

夏 つれづれ

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漂うペンギン氷



朝の5時ころからコペンハーゲン・オペラフェスティバル8月6日の「さまよえるオランダ人」コンサート形式野外公演の録画をみた。

運河沿いに仮設ステージを設けて、観客はびっしり並べられた簡易椅子に肩を寄せ合い、脇や後方には立ち見のひとびとがふえたり減ったり、遠くにはそぞろ歩く人たち、たえず運河を行き交う船。しばしとどまるボートは水上からオペラを聴くか。
指揮が準・メルクルさんというので観た。

メルクルのワーグナーは水面をキラキラさせながら絶えず流れてゆく川を思わせる。
敬遠していたワーグナーに耳を傾けることが出来るようになった恩人だ。



このマエストロは合唱になるとほんとうに楽しそうにいっしょに歌っちゃう。
その表情が、音“楽”ということを伝えてくれる。
ロイヤルオペラ合唱団、デンマーク王立管弦楽団。みんなほんわかとしたいい表情でとても雰囲気のいい公演だった。

こちらも途中でコーヒーを淹れたり、朝飯の用意したりとのんびりできて、オンデマンド放送のいいところだ。
「さまよえるオランダ人」は当日のキャストで、来月ロイヤル・オペラハウスで公演があるそうで、そのときは皆々顔つきも雰囲気もまったくかわるのであろう。


運河沿いだから風が吹く。譜面台の楽譜がパラパラめくれてしまう。オーケストラの面々はクリップでとめていた。
序曲の途中で指揮者のスコアがまとまってめくれた。
マエストロ・メルクル、指揮しながらちらりちらりとめくっていき、いまここ、というところにきたらしくちらちらめくるのをやめた。
律儀な人だなあとほほえましくなった。総譜なくても歌劇全曲振れちゃうぐらいなひとなのに。


「さまよえるオランダ人」序曲は、音楽監督をやったリヨン国立管弦楽団の100周年記念公演で振っているDVDがあるので見直してみた。
11年前、若いわ。近頃は渋い男前にみがきがかかってきた

ね、スコアなしでいけるのにね。
しかしコペンハーゲンの運河のほとりの指揮台上では、律儀にページを合わせようとするマエストロなのだ。


挑みかかるようにアクセル全開で始まる序曲の、演奏時間がふと気になった。
リヨン管で10分21秒
今回のが10分00秒
速くなってる。


面白いからYou Tubeでちょっと「さまよえるオランダ人」序曲を検索してみた
フルトヴェングラーが11分51秒、フリッチャイが10分13秒、セルが9分29秒で、シューリヒト8分49秒だって。
選り取りでございます 


+++++++;+++++++;


村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」は、ロッシーニの「泥棒かささぎ」序曲にあわせてスパゲティーを茹でる場面から始まる。

ねえ、以前はあのイタリアうどんのことはスパゲティーといっていたよね。
いつからパスタなんて言い方が広まったんだ。
イタ飯とかいいだしたバブル期ごろからだと、何気なく流していた動画番組でいっていたので解決した。


1.6mm茹で時間9分をずっと定番にしてきたのに━昔はそれしかなかったの!━ちかごろは妙に種類が豊富に店の棚に並ぶ弊害で、このお好みの定番品がみつかりにくくなった。
なんということはないブイトニの1.6mmなんだけど、営業戦線で押されたのかなあ。ようやくネットで取り扱う店をみつけた。やれやれ。
で、久しぶりに再会したブイトニだが、茹で時間が8分になってるの。
離れていた歳月のなかでなにがあったか知らないが、なんで変節したのかね。

スパゲティは9分茹でる、で生きてきたぞ。
6分とか7分で茹で上がってはいけないのだ。

「ねじまき鳥クロニクル」の冒頭にクラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団の「泥棒かささぎ」序曲、演奏時間9分18秒、がでてくる意味がなくなってしまうではないか。
ちなみにトスカニーニは9分05秒。


といいながら最近は、麺類はどれも茹で時間を2〜3分追加している。
アルデンテ?なんのことだ コシ?歯ごたえ? いらない。
蕎麦だって茹で時間追加2分。やわやわふわふわにする。
うどんはいわずもがな、コシなんてあっては困る。

やわらかうどん代表伊勢うどんを追いかけて地元伊勢のスーパーに並ぶ品をつきとめた。
メーカーから伊勢うどん、伊勢ラーメン、焼きそば、地元の青ねぎ、地元のかまぼこまでセットになっているのをお取り寄せした。

ラーメンのスープがおいしくて、感心しながらスープの袋をしみじみ見たら、製造:横浜市港北区って、あれ? うちから遠からぬところ・・・
という落ちがついた。



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ペンギン氷 ぷかぷか




















posted by そら猫@あやまろ工房 at 22:19| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月05日

ベランダ物語 それから


5月にベランダで生まれた鳩の雛二羽が、6月の寒い日に相次いで鳥の国に旅立った。

生きているというそれだけで奇跡なのだと、あらためて思った。


早朝に大きいちゃんの死を確認して、体はもう冷たく硬くなっていたことで、ほかの場所に移そうとしたら、小さいちゃんがかすかに動いて、大きいちゃんの亡骸に体をすり寄せたので手が止まった。
安堵して満足そうな顔をしたんだ。
その瞬間の様子が目に焼きついている。
生まれてからいつも体を寄せ合っていた二羽だ。
そうだお母さんお父さんとお別れしてないよね、とそのままにして親鳥がやって来るのを待つことにした。



小さな翼が日に日に伸びていくのは、空をとべない人間からしたら「格好いいもんだなあ」と見惚れていた。

ぐんぐん大きくなって巣からもぞもぞ這い出して、ベランダを歩き回って悪戯をして、ある日お父さんお母さんから飛ぶのを教えてもらい、ほら!こんなに飛べるよ! と巣立って行くのを
「おぅ さみしくなるなぁ 元気でな いつでも遊びにおいで」 
と見送るのを楽しみにしていたんだ。



せめて絵のなかで若鳥に育った二羽の姿を見たい、と描いた。

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大きいちゃんはお父さん似でおでこに差し毛があるんだ。小さいちゃんはお母さんに模様が似たんだ。





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一家勢ぞろい 四羽いるよ




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3:20am 見張り番するお母さん





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変わらず立ち寄ってくれる源次郎くんときりちゃん



午前中ベランダで過ごして昼前にはねぐらに帰ってゆく

洗濯物を干していると近くにやって来て、干し物の隙間から首を伸ばしてのぞいたり

めだか水槽の水中の鉢に乗って、しばらく脚を水に浸してからおもむろに水浴びをはじめたり


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きりちゃんがのんびりしていると源次郎が脇を通り過ぎようと足早にやってくる
あの手すりの幅ですれ違えるのかな アッ
きりちゃんにむかって、そこのけって片足上げていったよ
なんつう男だ
鳩ってそういうことするもんなの?




二羽がかわりばんこに鳴き続けていると
人間は、「新盆か・・・」などとつぶやいてみたりする。


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今日も二羽は来た
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並んでのんびり過ごしてお昼前に帰っていった。











posted by そら猫@あやまろ工房 at 00:08| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 花鳥風月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月25日

ベランダ物語 二羽の雛鳥


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本日6月25日
おそらく未明に 大きいちゃんが、
黄昏時に 小さいちゃんが、
鳥の国に帰っていった。
二羽共に孵ってから13日めだった。


日中小さいちゃんの世話をしていたおとうさん鳩は、夕方になるとベランダの手すりにとまって「クークー クークー」と何度も鳴いてから飛び去った。

その後、暗くなってくるし気になるので残された小さいちゃんの様子をみにいくと、小さな体ですでに鳥の国へ旅立っていた。


6月22日の夜から、ヒナたちだけで寝るようになっていた。
朝になって親がやって来るとにぎやかに鳴き、小さな翼をばたつかせて飛び上がりながらエサをねだった。

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このところ雨が続いた。それに昨日の夜は寒かった。
今朝も寒かった。
親が育ち具合をみて夜の添い寝をやめると判断した時期と、天候の不順が運悪く重なってしまい体調を崩したのかもしれない。
昨日の朝掃除したとき糞が少ないと思った。すでに変調があらわれていたのか。




生まれて7日のころ
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ねむい



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夏至の前夜 見張り番をしていたお母さん鳩



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鳴くな鳩どつこも同じうき世ぞや


※元句: 鳴くな雁どつこも同じうき世ぞや   小林一茶





posted by そら猫@あやまろ工房 at 23:42| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花鳥風月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月19日

ベランダ物語 雛すくすく

二羽のヒナが孵って、おかあさん鳩とおとうさん鳩は交代でピジョンミルクを与え、ヒナに寄り添って温めています。



二日違いで産まれた卵なのに、一緒にかえるんだね。でもちゃんと大きいちゃんと小さいちゃんになっている。
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最近は二羽だけで留守番する時間がふえてきた。
そのときはまだまだ二羽でぴったりくっついてすやすや眠っている。
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ころあいになると親鳥がやって来てミルクをあげ傍に座って温める。
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おかあさん


もう胸の下に入りきらないの。はみだして、頭隠して尻隠さず状態なの。 0616_atamakakushite.jpg
日中担当おとうさん


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むりやり体の下にヒナを仕舞いこんだらこんなに膨れたきりちゃんである。


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源次郎くんも膨れます。



ヒナたちが孵ってから一週間たつが、ゆうに倍の大きさになっている。
倍育ちだ!
体が黒っぽくなってきたし、なんと小さな翼がみえる!
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ピジョンミルク(素嚢乳 そのうにゅう)というのは、雌雄親鳥の素嚢のなかで作られる。
成分は
各種アミノ酸含むタンパク質、脂肪、ナトリウム含むミネラル、ビタミンA・B・B2、水分

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おとうさん

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催促されています。


そりゃあすくすく育ちましょう。五日目には目が開きました。
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満腹



鳩の糞害とよくいわれるが、食べりゃあ出るのは自然の理。
巣の中に糞が目立ってきたので、親不在のとき割り箸でつまんでざっと掃除した。

手乗り文鳥をヒナから面倒見て一緒に暮らしたし、まだ目の灰色なころの子猫だって育てて毎日猫トイレ係りしていたから苦にならない。


そして驚いているのだが、ベランダにはまったく糞の汚れがない。
きりちゃんと源次郎くんがここを育児室にしてから、手すりにも糞をしなくなった。
営巣以前はたまに手すりにやらかしてくれて、ムッとして片付けていたのは確かだ。

それとめだか水槽では両者ちょっと水を飲むだけで、いまは水浴禁止網はしてないからやろうと思えば出来るであろう水浴びもしない。

一口二口水をのんでから床に下りると決まって、源次郎くんは植木鉢の左を回って、きりちゃんは右を回ってから巣に入る。
鳩にだってこだわりがあるのだ。
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母は強く美しい






posted by そら猫@あやまろ工房 at 17:40| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花鳥風月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月14日

ベランダ物語 雛が孵った!

13日朝の5時頃のこと

雨が降っていたので吹き込みよけにすだれをたらしてやろうと、ベランダに出てちょっといじって下を見ると、きりちゃんの座り方が縦に長くなっている。
最近は平たくぺったりしていたのでどうしたのかと目を凝らしたら、卵がはみ出していた。

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いつも慎重なきりちゃんなのに、どうしたのかなと思った。


8時過ぎに羽ばたく音がしたので見れば、巣に親の姿がない。
そして・・・卵がなくなっている・・・

なにが起きたのか一瞬わからなくて、
土の色でまぎらわしいが、よくよく見ると、ヒナちゃんが二羽かすかに、うごいている 

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すぐにきりちゃんは戻ってきて、雛を覆って座った。

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10時20分 源次郎くん飛来。きりちゃんねぐらへ帰る。(本宅どこにあるんだろう?)


ふん♪ふん♪ふ〜ん♪ 
手すりから棚の鉢を踏んづけてめだか水槽のふちをつたってと、いつものルートで巣に近づいた源次郎くん、固まった。

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源次郎「なに?これ・・・」
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源次郎くんのとまどい
こうやって見つめてから、ヒナの隣に座って、またじっと見つめて考えて、やおら
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右の翼でやったから彼は右利きなのだろう。

ヒナはむにゅむにゅ動いた。

鳥は見込みのない雛を巣から落とす、育てるのは見込みのある子だけ、などという知識を昔どこかで仕入れていたので、それを目の前でやられたらやりきれないとそっと様子をうかがう野次馬は怯えた。
それとも、見慣れない変なのがいたから警戒してつついてみただけなのか?


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ヒナが源次郎くんの胸にすり寄っていった。

すると、前にちょっと進み出てヒナを胸の下に入れた。

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ヒナを胸の下にすっぽりと抱く



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お昼頃
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ヒナ二羽、お父さんからかの有名な高たんぱくピジョンミルクのお食事をもらっている


午後3時過ぎると交代のきりちゃんがやってきた。

鳩の一家
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「クックルー クックルー」と低い鳴き声を交わす。
二羽の会話を初めて聞いた。


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ヒナちゃんはみだしてるけど、心配ないから

夜はおかあさんといっしょ
最高級の羽毛掛け布団だね
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水無月13日 早朝 ハトの雛が二羽無事孵化。

7つのめだか水槽の水面には、全めだか総出かというほどに皆々ぷかぷか泳ぎ出ていた。
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あさざが並んで咲いていた。
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ちいさな二つの命を迎えて ベランダの住人たちがお祝いをしているようだ









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2016年06月12日

ベランダ物語 すてきなベッド

卵を抱く親鳩の姿勢が、以前より横幅が広がり平たくなってきた。

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きりちゃんはしきりに周囲の土をつつくようになった。
鳩は消化のために土を食べるということなのでそれかなと思った。


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しかしよく見ると、こんなことをしていたのだった!


5月28日
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2個めの卵を産んだ後



6月8日
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卵の下には大きさの揃った小石や土塊がきれいに敷かれていた




本能の導きにひたすらの敬意を抱く。


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源次郎「すごいデショ!」


すごいよ 君たちは





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2016年06月05日

ベランダ物語 鳩のお宿

関東も梅雨入りした。

先週、夜に雨が降ったことがあり、そのときベランダで雨はしのげるだろうが吹き込むこともあるだろうと、巣のある一角にちょっとした雨よけを設えた。
雨に濡れてもじっと卵を抱く姿を想像したら、何かしてやりたいと落ち着かなくなって、ベランダにあったガラクタで急ごしらえした。

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親鳩がめだか水槽経由で床に降りたときには、鉢植えをすり抜けながら巣によじ登っている。
すぐそばの鉢が乾ききっていたのでペットボトルで水をやったが、抱卵中は顔先10cmにボトルが近づいても微動だにしなかった。さすがだと感心した。
その姿にこちらが甘えて、また同じ鉢にボトルで水をやったら、わずかに頭を後ろに引いた。
これは私がいけない。平謝りに謝った。親鳩は卵を守ろうと命懸けだったんだよ、この瞬間。


イソップ物語に
「あなた方にとっては遊びでも、私にとっては死を意味する」
石を投げる子供に向かって蛙がいった。というおはなしがあったはずだ。



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おかあさん
胸の乱れた羽の下に卵を抱く。座ったとき卵がはみ出していると、スッと嘴で上手に羽の下にかき寄せる。


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おとうさん
胸の羽を広げたぶん脇にはみ出している。
あれ? ちょっと卵見えてません?


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源次郎 今日は11時にようやく来るし そろそろ交代時刻かなという頃にはそわそわ落ち着かなくなるし 交代?ちょーっと待っててねー ときりちゃんにフェイントくらって飛び去られ しぶしぶ卵の上に戻ってすわり直す。

しっかりかあさん のんきなとうさん



posted by そら猫@あやまろ工房 at 17:30| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 花鳥風月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする