このところめだか水槽の縁から縁へ、連続移動、着地瞬間右ひねり反転飛行、おっと力及ばずお腹から水面にパシャン、など。練習していた。
手すりまで上がると、これから出てゆく世界をあちこち眺めていた。
3時ころそれまで抱卵していた父さんが、隣の手すりの方へ行くとチビがついて行った。

並んだと思ったら父さんは飛んでいってしまった。

ん? どこへ行った?
このあいだも手すりで並んだ。
でも父さんが『クッ』といって振り向くと、ちびはくるりと向きを変えてベランダの床に下りちゃったのだった。
トコトコトコ慣れた場所へ戻ろう。

でも何事にも時がある きょうは。。。
泣こかい 飛ぼかい 泣こよっか ひっ飛べ!

飛んだ 上にあがっていった
戻って来ると、続けて二度三度と飛んで上の階のベランダへと冒険したようだ。
父さんが戻ってきて離れた場所にいたので“飛んで”傍へ行ったよ。

父さんは南のほうへ飛んで行った。
ついて行ってみたかったけど、ちび若としては今日はもう大冒険で疲れた。
胸をはって手すりを歩いて戻ってきた。途中右足を踏み外して、オットット バタバタバタ
おい・・・
ちび若丸の凱旋

まだ幼綿羽がふわふわ残っているし、鳴き声はピーピー雛のままだし
外には危険がいっぱいで心配してしまうが、父さんがちゃんと見ていてくれる
